家族が実家へ戻って一緒に暮らすことになったとき、最初はそれほど大きな準備が必要だとは考えていませんでした。以前使っていた部屋を少し掃除して、家具の配置を変えれば生活できるだろうと思っていたからです。
ところが、久しぶりにその部屋の扉を開けてみると、すぐに考えが甘かったことに気付きました。部屋には使わなくなった家具や衣類、古い布団、箱に入った生活用品などが大量に詰め込まれています。さらに、それらの隙間には紙袋や空き容器なども混ざり、床はほとんど見えませんでした。
もともとは家族が使っていた普通の部屋です。しかし、空室になってから「今は使わない物」を置く場所として利用されるようになり、何年もかけて家中の不要品が集まっていました。予定していた日までに、この部屋をもう一度生活できる状態へ戻さなければなりません。
一部屋だけの問題ではなかった
最初は、戻ってくる家族が使う部屋だけを空にすればよいと考えました。ところが、実際に片付けを始めると、部屋にある物を別の場所へ移動できないことが分かりました。廊下にも荷物があり、ほかの部屋の収納もすでにいっぱいだったからです。
「これは別の部屋へ持っていこう」と思っても、持っていった先に置く場所がありません。押し入れを開ければ昔の布団や衣装ケースが詰まり、納戸にも使っていない物が大量に残っています。結局、一部屋を空けるためには家全体の物量を減らす必要がありました。
さらに、戻ってくる家族が生活するなら寝室だけ使えればよいわけではありません。玄関から部屋まで普通に歩ける必要がありますし、洗面所や台所なども一緒に使います。家族が増えることを考えると、家全体を今までと同じ状態にしておくことはできませんでした。
昔の物ほど判断するのに時間がかかった
片付けを進めると、懐かしい物が次々と出てきました。昔使っていた学用品や家族の写真、何十年も前の衣類などです。明らかなゴミだけならすぐ処分できますが、思い出がある物については簡単には決められません。
そのため、何でも勢いで捨てるのではなく、本人に確認したほうがよい物を分けながら作業しました。しかし、家全体に大量の物があるため、すべてを家族だけで確認しながら運び出すとなるとかなり時間がかかります。
同居開始までの予定も決まっていたため、いつまでも作業を続けるわけにはいきません。こうした大量の不用品やゴミが家に広がり、自分たちだけでは予定までに片付けるのが難しい場合には、高知市でゴミ屋敷片付けならハートスタッフへ相談する方法もあります。ハートスタッフでは高知市のゴミ屋敷片付けについて相談できるため、家族を迎えるなどの事情で住環境を整えたい場合にも、現状を伝えて相談先の一つとして検討できます。
今回は家族にしか判断できない思い出の品を中心に確認し、それ以外の大量の不要品については効率よく整理することを考えました。すべてを自分たちだけで抱え込むより、「家族が判断する部分」と「片付けそのもの」を分けて考えるほうが進めやすくなります。
空き部屋ではなく誰かが暮らす部屋として考える
物がある程度減ったところで、片付け方も少し変わりました。それまでは「何を捨てるか」ばかり考えていましたが、今度は「この部屋でどう生活するか」を考えるようになったのです。
ベッドを置く場所を決めれば、その周辺には余計な物を置けません。衣類を収納する場所も必要ですし、窓を普通に開けられるようにしておく必要もあります。生活する姿を想像すると、残してよい物の量も自然に決まってきました。
以前は空いている場所を見ると、「ここにも置ける」と考えていました。しかし、人が暮らす場所として見ると、何も置かない空間にも意味があります。歩くための床、家具を使うための余白、窓を開けるためのスペースは、決して無駄ではありません。
家族が増える前に暮らし方そのものを見直せた
片付けが終わる頃には、対象だった部屋だけでなく廊下や収納もかなりすっきりしました。家族一人が戻ってくるために始めた作業でしたが、結果として以前から住んでいた人にとっても暮らしやすい家になりました。
特に大きかったのは、「使わない物を空いている部屋へ持っていく」という習慣をやめたことです。空室があると、つい一時保管場所として使いたくなります。しかし、一度物を置き始めると、その場所を使わない限り整理するきっかけがありません。
今回は同居という明確な予定ができたため、何年も先送りしていた問題に向き合うことができました。
まとめ
使っていない部屋を物置代わりにしていると、何年か後には簡単に片付けられないほど物が増えていることがあります。特に家族が戻ってくるなど、その部屋を再び使う必要が出てきたとき、初めて物量の多さに気付くケースもあるでしょう。
一部屋を空けるために荷物を別室へ押し込むだけでは、問題を移動させているだけです。家全体に不要品が広がっているなら、住まい全体の物量を見直す必要があります。
家族が増えることは、大掛かりな片付けを始める良いきっかけにもなります。誰かが安心して暮らせる部屋を作るという目的があれば、何を残し、何を整理するのかも考えやすくなります。
「空いているから物を置く部屋」から「家族が普通に暮らせる部屋」へ戻すことを目標にすると、片付ける意味もより明確になるでしょう。

